仏教徒が多いタイでは、お寺は大人気の観光場所です。海外からの観光客も多いエメラルド寺院、アルンワットなどのほかにも、各県、各地方にある有名なお寺というのは、いつも賑わっています。
そういった観光目的とは別に、それぞれが「行きつけ」のお寺を持っています。卒業、就職、結婚、誕生日など人生の節目に家族と訪れて、お坊さんにお経を読んでもらい、供え物をしてきます。また、お寺の脇を流れる運河にいる魚、境内にわんさかいる犬猫やハトに餌をあげるという行為も、お供えと同じ「タンブン」(徳を積むこと)です。先日の「托鉢」もこの「タンブン」にあたり、輪廻を信じる仏教において、現生で徳を積んでおき、来世に備える貯金みたいなものです。そして無事「タンブン」を終えると、多くの人が「サバーイジャイ(いい気分)」になったと言います。